2022年11月13日日曜日

インプラント手術で顔がパンパン

 春に抜歯した右上奥歯があった場所にインプラントの人工歯根を埋入する手術を受けました。大学病院に1泊しての大変な手術でした。上の歯の歯茎は副鼻腔までの距離がとても薄く、口腔外科の先生が先ず歯槽骨の増量かさ上げの処置をし、引き続きインプラント科の先生が歯根埋入されました。

退院後、2日3日と日にちが経過するにつれ、顔の腫れが信じられないぐらいパンパンに。そろそろ引き始めてくれないと、外出もままならないです。




2022年11月2日水曜日

岡山大学学長、槇野博史君

今年1月ごろ右上の奥歯が原因で副鼻腔にまで炎症が拡がり大変なことになりました。かかりつけの歯科医さんで抜歯してもらったところ炎症は劇的に改善したのですが、その後のインプラント処置は大学病院にお願いした方がいいということで、岡山大学病院のインプラント科を紹介していただきました。

担当のK教授は気さくな方で腰が低く「白い巨塔」の財前教授とは正反対、私のおしゃべりにもちゃんと応じてくださいます。それをいいことに、最初の診察のとき、年齢を聞かれた際に、「74歳です。学長の槇野君と同じ年です」と、それとなく(えっ、見え見えですか?)槇野学長と親しいことをアピール。我ながら本当にいやな性格です。

「学長とお知り合いですか?」 待ってました、そう来なくちゃ。「中学校時代の幼なじみなんですよ。あさってはコロナ以来初めての飲み会があって久しぶりに会う予定です」。K教授は「驚きましたねえ、学長先生のお友達ですか」と相づちを打ってくれました。謹厳実直な先生なら「それが何か?」と返されても仕方ない場面です。

実は中学校時代の3年間、1学年5クラスあったのですが、槇野君とは同じクラスになったことはなく、いっしょに遊んだり勉強したりするような仲ではありませんでした。高校、大学も別々。ただ大人になってから同窓会や同期のメンバーで作っているメーリングリストを通じて交際してきたというのが実状です。

槇野君は高校時代に当時としては日本の高校生がアメリカに留学できるほとんど唯一の機会だったAFSの選考試験に合格し、アメリカの地方都市で1年間を過ごした経験をお持ちです。岡山県全体でも1学年に2、3人の超難関試験だったと思います。私が通っていた高校にもAFS留学帰りの女子生徒がいましたが、帰国直後は日本語を忘れていましたね。

その後、彼は岡山大学医学部に進学、卒業後も母校に残り、教授、附属病院長、学長と順調に出世(いやな言葉ですが)され、また専門の腎臓疾患の権威として学会でも重責を担っておられるようです。

「来年、カナダの親戚が来るので、彼らを連れて大学訪問してもいい?」と尋ねたら「学長の任期は3月末までなので、来るのならそれまでに来てね」とのことでした。6年間の任期は彼にとって長い歳月だったのか、あっという間の日々だったのか、とにかくお疲れ様でした。


大木になりすぎた庭の肥後椿

昔々、1960年代ごろ今の天満屋岡山店の近くに甲本種苗という種物屋がありました。天満屋とは県庁通りをはさんで向かい側にあった小さな店です。当時岡山にはほかに大きな種苗店がなく、もちろん現代のようにネット通販で何でも注文できるような時代ではなく、草花や果樹を育てるのが好きだった私にとっては魅力的な種物屋さんでした。

 たしか高校生のころだと記憶していますが、ある日学校の帰りに甲本種苗の店先に高さが5センチほど、茎の太さはマッチ棒ぐらいしかないとても小さな肥後椿の苗が売られているのを見つけました。肥後椿は直径が10センチもある大輪の花をつけるらしく、こんなちっぽけな弱々しい苗木にいつかそんな巨大な花が咲いたらどんなに見事なことだろうと夢がかき立てられます。

 大学生になって家を離れ、大阪で就職、それ以来実家に帰省するたびに肥後椿の生育ぶりを見てきました。大きくなるのが何と早いことか! 家の庭が気にいったのか、周りの先輩の木々に負けることなく、年々背丈が伸び横にも枝を広げ、春先には巨大な花を咲かせるようになりました。そして花が終わるとボテボテ豪快に地面に落ちて庭は深紅の絨毯を敷き詰めたようになります。

 ところで、椿は忌木で庭に植えることを嫌う地方が各地にあるといいます。花がボトリと落ちるところが打ち首を連想させるからとか、病人が絶えないからとか、家運が傾くからなどと言われているようです。ところが我が家の椿は大した悪さをすることもなく今や樹齢60年を超え、ますます元気いっぱい。とはいえ、ここ数年この大木にも困ったものだと感じるようになってきました。

 広くもない庭のしかも真南に年中葉がある常緑樹があると庭だけでなく家の中まで暗くなります。特にこれからのシーズン、太陽は低くなり座敷まで太陽の暖かい日差しが届かなくなるのです。「だから病人も出るのか、なるほど」と昔の人の知恵には感心させられます。そこで……。

 秋晴れの今日、梯子をかけてかなり大胆な剪定をしました。家の中が少し明るさを取り戻し、久しぶりに傍若無人に存在を主張する肥後椿にブレーキをかけた気分です。ただ山のように出た太枝や葉っぱをどうやって片づければいいのか、庭の植物との戦いはきりがありません。