2012年4月11日水曜日

メディカルカフェおかやま


桜が満開の4月8日の日曜日、日本泌尿器科学会100周年記念事業の一環として山陽新聞さん太ホールにおいて市民公開講座「メディカルカフェおかやま」という市民啓発講座が開催され、大変意義深い講演とパネルディスカッションを聞くことができました。

公開講座の具体的な内容は山陽新聞が4月26日の紙面で特集記事を組むと予告していますので男女問わず中高年の方はぜひ目を通していただけたらと思います。

この公開講座を聴講しようと思ったのは、私も還暦を過ぎて人並みに“おしっこの出が悪くなった”という自覚症状があったからです。とくに混雑した駅のトイレなどで後ろに人が待っていると余計出にくくあせります。

そんな時あまり時間をかけていると後ろの若者が「ちぇっ! これだからジジイの後ろになんか並ぶんじゃなかった」と言っているような気がして、まだ出ていないのに出たふりしてトイレから去っていった経験が1度や2度ならず。そこで去る3月、専門家に診てもらったところ、がんなどではなく単なる前立腺肥大症ということで薬を処方され、その薬がよく効いて悩みはすっきり解決しました。

泌尿器科という診療科はどうも行きにくいところだとだれもが感じていると思いますが、実は先生方もけっこう泌尿器科という名称にある種のコンプレックス(複雑な感情)をもっていたりするものだなあということがパネリストのトークの中に感じられました。医者も人の子です。

泌尿器科の女医の草分け的存在であるパネリストの1人、Y先生は医師になったころ、父親自身が医師であったのに、泌尿器科を選択すると告げたら、「おまえはチンポコ医者になるのか」と嘆かれたというエピソードを披露されていました。今でも状況は同じで女子学生が泌尿器科を選択するのは勇気がいるようです。

余談ながらY先生、実は中学校時代の同級生で母もお世話になったし、私自身、ことあるごとに電話相談して彼女を煩わしています。でもさすがに“見て”もらう勇気はありません。ある同級生は尿管に石が詰まって七転八倒したとき彼女に“見て”もらったそうです。「苦しさのあまり恥ずかしいだのなんだの言っている余裕はなかった」とのことでした。

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