2013年12月15日日曜日

(号外)ターナー展でのハプニング

先日上京したとき上野の東京都美術館で開催中のターナー展を見ました。チケットを買うために美術館の窓口に並んだとき“事件”が発生しました。

窓口は1,2,3,4と4列分(5列?)ぐらいあるのですが、開いていたのは2と3の二つでそれぞれ相当長い行列ができていました。3番窓口の列に並んで、あと5,6人で買えるというときになって、係員が「1番窓口を開けますので、前の人から全体的に右(1番)方向にずれてください」と言いました。

右の列の人が1番にずれたので隙間ができ私は2番列に「流れた」のですが、すると同じぐらいの年代のオバハンが「割り込みしないで!」と後ろから大きな声で怒るのです。ムカッときて(大人気ないことです)、オバハンに「割り込みちゃうわ、あんた、係りの指示ぃ聞かなんだん?」と言い返したものの、「そないなこと言われなあかんのなら元の列に戻るわ、ほんま腹立つ!」と言って3番に。そしてオバハンを見たら何とオバハンは1番の列に流れてもうチケットを購入しているではありませんか。殺意を感じたわ。

***

ターナーはジョン・コンスタブルと並んでイギリスを代表する画家で、風景画や嵐に翻弄される船の絵なんかが日本人の嗜好にあいファンが多いと思います。1970年代初めにロンドンのテート・
ギャラリーを訪ねたときはお客もほとんどいなくてゆっくり鑑賞できました。宗教画にいささか食傷気味になっていたので、ターナーやコンスタブルの風景画にほっとしたものです。その後テート・ギャラリーはテート・ブリテンとテート・モダンに別れました。ナショナル・ギャラリーを含め入館料無料でした。今でも無料のようです。文化大国ですね。

そんなことを思い出しながら絵を見ていたら先ほどのオバハンとのバトルが悲しくなってわずか15分で都立美術館を後にしました。ターナー展としては空前の規模なので見応えがありましたが、他の英国画家の傑作も少し混ぜてくれていたらいいのになと思いました。(12月18日まで開催中)

0 件のコメント: