2015年7月29日水曜日

15年ぶりの株高


集団的自衛権をめぐって憲法の条文を無視した安倍さんの強引な政治手法に国民のあいだで不支持が拡がっています。これにひきかえ、政権発足当時はなばなしく打ち上げていたアベノミクスという言葉ですが、それをあまり聞かなくなったこのごろ株価は順調に上昇し日経平均は21,000円に近づいています。
ギリシャ情勢が一服し、日中、日韓関係も安倍さんの粘り強さが功を奏して何とか対話できる状況が生まれてきつつあり、また円安も手伝って海外から資金が流入しやすくなっているようです。一方景気の過熱感はなく消費支出は抑えられたままで、結局お金の行き場は株式市場しかないということなのかもしれません。
こんなけっこうな時代にありながら、学生時代から一貫して株を買うのを趣味としている私なのに、自分のポートフォリオを眺めてみるとつくづく株はあまのじゃくという気がします。「買えば下がる、売れば上がる」。これが長い投資歴を通じて学んだ株の本質のすべてです。
ところで中高年男性をターゲットにした「シアリス」という保険適用外のありがたいお薬があります。いっとき社会現象として話題になったバイ○○ラの仲間ですが、シアリスの方は昨年4月、前立腺肥大症患者向けにザルティアという薬剤名で保険適用になりました。薬品名が異なるのは用途によって薬価が全然違うからで薬剤の成分は同じです。
私はピンときました。この薬の発売元である日本新薬は“買い”であると。ほとんどの高齢男性が罹る前立腺肥大症治療薬として先発の薬に見られるある種困った副作用がないのは朗報。そして世の中には高価なシアリスの代わりに保険適用のザルティアを求めるけしからぬ輩が多いだろうと予想されます。(ただし専門医による前立腺肥大症の確定診断がないと保険がきかない。硝酸剤との併用禁止)
結果、2013年の初めにはそれまで1,000円だった日本新薬の株価は2014年には2,000円に、そして現在4,000円前後になっています。私なりの戦略的見通しどおりに株価は上がりました。
でも私は上がり続けるチャートをこの2年、毎日苦々しく追ってきました。そしてかみしめています。

「買ってない株は1円の損も利益ももたらさない」と。

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