2010年2月13日土曜日

個性


きょうからバンクーバーオリンピックですね。岡山出身の高橋大輔には4回転ジャンプに挑戦し成功させてほしいと祈っています。

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(個性考)

 公立私立を問わず、小学校や中学校の教育目標によく「個性を育てる」という標語が掲げられていますが、社会の本音は「個性豊かになってもらっては困る」であるように思えます。

 「個性」の問題については「バカの壁」の中で養老孟司は「若い人への教育現場において、おまえの個性を伸ばせなんて馬鹿なことはいわない方がいい。それよりも親の気持ちがわかるか、友達の気持ちがわかるか、ホームレスの気持ちがわかるかというふうに話を持っていくほうが、余程まともな教育じゃないか」と書いています。

 しかし、文明の進化は常に養老孟司のような個性豊かな人々が、オーソドックスなものに対して挑戦してきたおかげで今日があるのにもかかわらず、個性を伸ばせと言われて個性的になった人に世間の風はきびしいですね。
 
 実際、個性豊かな朝青龍は引退せざるをえず、今またバンクーバーオリンピックのハーフパイプ・國保和宏は腰パン、ネクタイ緩め、「反省しまーす」発言等々で激しく非難され橋本聖子団長も國保擁護に必死。在籍校の東海大学までがこんな公式コメントを出しています。


 現実の國保和宏のパーソナリティーはきっとくそ生意気でどうしようもないやつで隣人や知人に持ちたくないタイプの典型のような気がしますが、それでも個性豊かな若者がオリンピックの舞台に立つのだから応援しようと思います。

 むしろ参議院議員の橋本聖子は国会開会中にいったい何日間国会を休むのか、こっちの方が問題じゃないでしょうか。トリノ大会へは「政治経済情勢視察」という理由で出かけたとか。個性とオーソドックスのaufhebenが橋本聖子なのでしょう。

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