2010年2月18日木曜日

高橋大輔


 高橋大輔のショートプログラムには堪能させられました。点数的には僅差で3番手でしたが、内容的にはダントツ他を寄せ付けないカリスマ性を発揮していました。

 いい表現が浮かばないのですが、何やらあの妖しい雰囲気は、「臈長けた」(ろうたけた)という形容詞がぴったりという感じです。「年功を積み、気品ある美しさを備えた」意味で使うのが本義でしょうが、そこに退廃的なくずれかけの美が加わり、リンクに大輔フェロモンを充満させていました。

 さすがは歌舞伎を生み出したお国柄の選手だけのことはあります。フリーで4回転を決め、金メダルを取ったらそれ以上のことはありませんが、ずっこけても私的には評価は変わりません。

 腰パン、「チッ、うっせーな」発言で物議をかもした國保和宏も予選で高得点を叩き出したとたん、テレビコメンテーターたちは手の平を返したように絶賛し始めました。見苦しいことです。

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