吉備路まで出かけたら必ず寄るのが山手の農協直売所です。ここではスーパーの食品売場では味わうことができない、本物の食材、旬の食材を手にする喜びを感じることができます。さっそく新鮮なタケノコを買って帰り木の芽和えを作りました。
「木の芽」というのはサンショウの若葉のことです。家にサンショウの木が一本あれば重宝しますが、これがなかなか気むずかしい植物で園芸店で売られている挿し木苗はたいてい1,2年で枯れてしまいます。
ところが里山を歩いていると道路わきなどで、鳥が種を運んだものが自然に生えたいわゆる実生苗が見つかることがあります。こうした苗は自然の中で芽吹いただけあって強健で移植しても立派に育ちます。
さて話を木の芽和えに戻します。下ゆでしたタケノコを適当な大きさに切り酢味噌で和えるだけで、料理というほどのものでもありません。酢味噌はすり鉢があれば簡単にできしかもおいしいものです。洗いゴマをパチパチはぜるまで煎り、すり鉢に投入してよくすります。そこに白味噌、砂糖、酢、木の芽を適量加えてさらによくすればできあがり。
味噌は白味噌を使うのが通例ですが今年は1月に仕込んだ自家製味噌を使ってみました。白味噌でなくてもいい味がでています。タケノコを作りたての酢味噌で和えて小鉢に盛りそこに木の芽をあしらいます。
春の食卓のメインコースは魚がいいですね。メバルの煮付け、サワラの塩焼き、あるいは刺身など。そして汁ものは澄まし汁より手前味噌を使った味噌汁がおいしい。ワカメかアサリの汁に庭先に生えているミツバかニラを摘んできて浮かべます。
このミツバですが、これは数年前スーパーで買ったミツバの根の部分(スポンジにからみついている)を地植えしたものに花が咲き種が落ちて庭中に広がったものです。春の食卓にはサンショウ、ミツバ、ニラの香りが欠かせませんね。
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