50歳以上の人ならだれでも使えるJR西日本の割引切符「おとなび」を利用して博多まで、1泊2日の旅をしてきました。今までも太宰府天満宮には何度か出かけたことがありますが博多滞在は初めてで九州随一の大都会は魅力十分でした。
週末だったせいもあるのですが博多の夜は大変遅くまでにぎわってますね。それに外国人の多いこと! さすがは日本で大陸に一番近い大都市だけのことはあります。いたるところ英語、中国語、ハングルによる観光案内表示板をみかけました。
宿泊したホテルのすぐ近くには空海(弘法大師)が唐での留学から帰ってきて最初に建立したという真言宗の東長寺や博多祇園山笠で有名な櫛田神社がありました。境内には霊泉鶴の井戸というのがありそこの水を飲むと長生きできるそうです。
ところが井戸のそばに説明文があり、保健当局の水質検査を受けていないので飲めませんとありました。千年以上昔から何ともなかったものが現代の水質基準にあわないからといって飲用禁止とは、神様の泉を冒涜してやいませんか? 柄杓がないので手ですくって飲んでみました。かなり塩辛い味でしたが、おそらく豊富なミネラルが長寿に関与していたのではないでしょうか。
夜、博多座で歌舞伎を鑑賞し、翌日は昨年世界遺産に登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を訪ねてみました。国宝に指定されている8万点もの出土品や文化財のうち第一級の文物は宗像大社本殿横にある神宝館に収蔵展示されていてここは絶対外せません。ボランティアスタッフによるていねいなガイドがあります。スタッフのみなさんは高齢男性が多く皆さん古代史に精通されているようすでした。そういえば神宝館のお客はほとんどが男性でなるほど「古代史ロマンは男のロマン」を実感しました。
ふつう古代の日本といってもピンとこないのですが、この神宝館ではヤマト政権や鉄器時代の夜明け、日本の夜明けがリアルに感じられました。そのあとフェリーに乗って大島に渡り「沖津宮遙拝所社殿」などをレンタサイクル(電動アシスト付き)を借りて見て回りました。視界のいいときははるか遠くの水平線上に「神宿る島」沖ノ島が浮かんで見えるとのことでしたが、この日は薄曇りで何も見えませんでした。
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