いつもよく行く喫茶店に置いてある岡山のタウン情報誌「オセラ」。隔月刊のこの雑誌をパラパラめくるといつも何かしら新発見があります。つまり少しひまを持て余し気味な主婦、富裕層、シニア、ゴルフユーザー、観光、旅行者である読者をその気にさせる記事が満載なのです。
2003年の1月に創刊されたオセラのバックナンバーをざっとながめてみると、創刊号の特集は「岡山の秘湯めぐり」のほか連載記事として青山融氏による「岡山弁JARO?」が開始されています。第2号は「岡山の春」2大特集として桜と鰆にスポットを当てています。第3号は「笠岡諸島の休日」と続きテーマの陳腐さ、古さはどこにも感じられません。
一方最新号(2019年1-2月号)といえば「癒しのおこもり宿」として瀬戸内、山陰、兵庫、四国エリアにまで取材が及んでいます。そしてこの間十数年の間に繰り返し、パンや蕎麦特集が登場します。こうしてみるとグルメと旅ははやりすたりのない永遠のトピックであり、タウン情報誌のコンセプトとしてこの二つから大きく逸脱しない限り読者から見放されるということはない、と言えるのかもしれません。ふるさとの魅力をいろいろ切り口を変えながら繰り返し紹介してくれるオセラのような雑誌の存在はありがたいものです。
最新号のグルメ情報として「オステリアezaki」というイタリアンの古民家レストランが紹介されていました。総社の備中国分寺近くに昨年夏オープンしたばかりのお店だそうです。オセラの記事を参考にしてさっそく訪ねてみました。サービス担当でオーナーと思われる老紳士からいろんなお話をおうかがいすることができ楽しいランチの時間を過ごさせていただきました。
オーナーの方はサラリーマンを定年退職したあと、ふるさとの総社で崩れかかった古民家を見つけてリニューアルしレストランとしてオープンさせたとのことでした。ナポリの郷土料理をベースにしたというイタリア人シェフの料理はさすがひと味違うものがありました。
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