お盆の終わりの休日、連日の猛暑を避けるために島根県の三瓶山までドライブしました。現地に行って気付いたのですが、うれしいことにスキーリフトが夏場も運転しているではありませんか!さっそく往復切符を買ってリフトに乗りました。昔スキーによく行っていたころのリフトは順番待ちの長い行列ができていたものですが、今は夏、しかもコロナの夏でお客はわずかです。
リフトの上から振り返ってみると駐車場がみるみる小さくなって、気分は最高です。リフトの終点には登山道の案内板があり、「女三瓶頂上まで20分」という文字が私を誘ってきます。山登りなどもう何十年もしていないので20分といえども足が耐えられるのか不安。でもせっかくここまで来たのだから、ひざが痛くなるまでできるだけがんばってみようという気になりました。
果たして、10メートルほど山道を登っただけで心臓はバクバク、息をするのも苦しく酸欠状態に。でも立ち止まってブナの大木の木肌をなでていたら木の精霊が乗り移ってきたのか、少し元気を回復。こうしてつづら折りの道をたどっていると、ときおり下山者とすれ違います。小学生などはカエルの子のようにぴょんぴょん降りてきます。私も子どものころは体が重力の支配をこんなにも受けているなんて想像もしていませんでした。
そうこうしているうちに標高957メートルの女三瓶山頂上に到着しました。リフトに乗り、残りわずかな距離を歩いただけなのに今の私にとっては大した一歩だとうれしくなりました。女三瓶山頂上からは日本海の海岸と出雲方面が遠望でき、吹き抜けていく風は山岳特有のさわやかな涼風でした。すぐ近くには最高峰の男三瓶山(1126m)の勇姿が見えます。さきほどまでの心臓バクバク、足ガクガクもすっかり忘れ、次回は男三瓶山まで往復するぞ!とすっかり調子づいている私でした。
下りもリフトを利用して駐車場まで戻りました。後で膝にくるのではないかと心配していたのですが、どうやら大丈夫だったようです。世間ではよく、山登りは上りより下りの方が足を痛める、と言われています。しかし私は体重過多と脚力の低下もあって上りはリフトやケーブルカーに助けてもらい、下りを自分の足で歩くのが性に合っています。
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