今年の秋は岡山県内外の外食好きの人々にとってうれしい出来事がありました。何と飲食、宿泊施設の格付けで世界的に有名なミシュランガイド、京都・大阪版に岡山が加わったのです。さっそく真新しい「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」を買ってきました。
ガイドブックのタイトルには「+岡山」とあるので京都、大阪の付録として岡山の有名店が申し訳程度に掲載されているのかと思ったら、そうではなくページ数も京都、大阪とほぼ同じという充実した構成になっていました。岡山は食材がおいしく、また京阪神からの交通の便がいいのでわざわざ他府県から出かけるだけの価値があるというのが、岡山が選定された理由のようです。
ミシュランガイドの評価基準で最高の三つ星レストランで供される料理とは「そのために旅行する価値のある卓越した料理」と定義されています。三つ星に限らず星がついている店に関してはミシュランの判断は読者の多くが認めるところでしょう。しかしながら味覚とか店に対する評価は人それぞれで絶対的なものではなく、実際のところミシュランガイドもほとんどのページを気軽に出かけられる和食、洋食、寿司、天ぷら、うどん、そば、ラーメン、豆腐、カレー等のお店の紹介に割いています。
一例として、岡山の表町に行ったときによく立ち寄る洋食の「食堂やまと」が紹介されていました。この店はラーメン、豚カツ、焼き飯など家庭的なメニューが人気でお昼時はいつも席待ちの行列ができています。私、実はこの店の働き者のご亭主とは高校の同期なのです。
とはいえ、高校3年間を通してクラスがいっしょになったこともないし部活も違ったので、面識があるというわけではないのですが、高校時代の同窓生が半世紀に渡って、同じ場所でおいしい料理を作り続けてきたことがミシュランに認められたことは自分のことのようにうれしいもの。今度「やまと」に行ったら「見たよ、おめでとう」と声を掛けてみるつもりです。
蛇足ながら、ミシュランガイドの日本版が取り上げる都市は東京や京都、大阪を除くとかなり変則的なものです。かつては北海道や広島・愛媛、福岡・佐賀など特別版が散発的に出たようです。岡山県大特集も今後しばらくないものと思われます。
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