最近あまり見かけなくなったハヅキルーペのCM。武井咲ママが「みんなハヅキルーペを置いて」と声をかけると、ママもホステスさんたちもそろって椅子の上に置かれたルーペの上にお尻をチョンと置いてたちあがる、何ともお下劣なCMです。
このCMを見る度に中学校時代のクラスメートだった北村君のことを思い出します。国立大学の教育学部附属中学校だったので、教育実習にやってくる大学生のために授業参観用の長椅子が教室のうしろに設置されていて、昼休みには女子の仲良しグループがその長椅子をベランダに持ち出して弁当など食べてくつろいでいました。
ある日いたずらっ子の北村君が女子たちが座る前に牛乳を椅子のフェルトに撒いて湿らせました。牛乳を吸ってもフェルトの色はそんなに変化ありません。私に「よく見とけよ」と声を掛けてきます。そこへ女の子が3,4人やってきて長椅子に腰掛けました。一瞬の間を置いて女の子たちはハズキルーペの女の子のように「キャッ!キャッ!」と叫びながら反射的に立ち上がります。座った椅子が濡れていたらびっくりしますよね。
すると北村君が満足げに私に向かって解説してくれます。「女の子が飛び上がるタイミングに微妙な時間差があったのに気付いた? 時間差で女の子がはいているパンティの厚みが判るんだ!」と。
北村君はデザイン事務所を立ち上げ、そこここに感性豊かで独創的な作品やモニュメントを残しながら還暦を過ぎたころ急な病気でなくなりました。しょっちゅう彼のデザイン事務所に遊びに出かけていただけに早い別れが残念でなりません。もうかなりの人数の幼なじみが向こうに行ってしまいました。
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