2011年5月27日金曜日

自家製キムチ


 大阪にいたころ精神的に落ちこんだり体調がしゃきっとしない日が続いたら決まって鶴橋のコリアン・マーケットに出かけました。キムチやイカの塩辛など韓国食材を買い込むとそれだけでパワーが出てくるのですから不思議なものです。

 岡山に帰ってからはスーパーのキムチをときおり買って食べるぐらいでしたがどうもいまいちパワー不足です。こうなったらそれらしきものを自分で作る以外ありません。

 本場、韓国でもキムチは家庭の味(おふくろの味)で家によって味や具材はいろいろだとか。何年かの試行錯誤の結果たどりついた私流のやり方はあまり手間がかからない上に美味だと自分では思っています。

 簡単に手順をご紹介しましょう。白菜は大きなものを1株用意します。根本から十文字に包丁を入れ4つ割りにして、カメに下漬けします。塩の量は翌日か翌々日には水が上がる程度でOK。重石はしっかりと。

 白菜が漬かるあいだに具を作っておきます。ここで役にたつのが市販の“キムチの素”です。どこのスーパーでも売っていますがメーカーによって塩分量に倍近く差がありますので要注意。塩分が少ない方のブランドが経験的にはお薦めです。塩辛さが勝つとトウガラシのうまみとからみが死んでしまいます。

 さて、市販の“キムチの素”はそれ自身完成された商品ですが、それだけではパワーが出るようなキムチにはならないのでリンゴやタマネギ、イカの塩辛、アミの塩辛、ニンニク、ニラ、セリなどを加えます。リンゴとタマネギは1個ずつすり下ろします。ニラやセリは3cmぐらいに切りそろえておきます。

 イカの塩辛はぜひ自家製で。鮮度のいいスルメイカ2杯を買ってきて胴体と足を細切りにしそこにキモを絞り出して混ぜます。塩は味見しながら適量加えて冷蔵庫へ。

 下漬けが終わった白菜は水に浸けて適宜塩出しします。さあここで一気に塩漬白菜がキムチに変身します。葉のあいだに上記具材を全部あわせたものをていねいに挟み込んでいきます。それを容器にきれいに詰めて冷蔵庫へ。2,3日もすれば生臭い塩辛や強烈なにおいのニンニクやニラなどが絶妙なハーモニーを奏でる自家製キムチの完成です。材料費を考えるととても贅沢な食品でパワーが出るはずですね。

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