5月下旬にカナダからイトコたち4人が来日します。神戸とキールン(台湾)を往復するクルーズに参加するためですが、彼らは関空到着後そのまま神戸港に直行するのかと思っていたら、船に乗る前の1週間京都や岡山を観光したいそうです。
ついては“リーゾナブル”な価格のホテルを推薦してくれないかというメールに私はすっかりあせってしまいました。リーゾナブルがくせ者です。若者なら価格重視で探せばいいのですが、4人は熟年旅行者なのでそれなりのホテルを用意しなければなりません(と、一人悩む)。
京都と岡山のホテルは迷わず交通至便な駅前のホテルに決めました。そして大阪の2泊は大阪城が目の前に見えるホテルにしました。というのも、この老舗ホテルは今でも高級ではあるものの老朽化してきているせいか、しばしば各種予約サイトで大幅ディスカウントしているのです。実際、自分自身今まで何度かビジネスホテル並の料金で宿泊したこともある穴場的存在。それが……。
これまでも高級ホテルを格安料金で予約するのを得意としてきた私なのに今回は大失敗をしでかしました。海外の予約サイトを通じてかなり割高な価格で予約してしまったのです。しかも予約と同時に私のカードで支払いも完了、おまけに取り消し不可の条件で。同じ部屋が今でもほぼ半額で売られているのを見ると悔しい、情けない! この敗北の原因は?
たぶん「とにかく早く部屋を確保しなければ」というあせりがあって、不利な条件を冷静に判断する余裕を失っていたのでしょう。おまけに予約サイトの心理作戦にも引っかかってしまいました。予約画面を見ながら「どうしようかなあ」と思案していると「残りあと2部屋です」などというシグナルがチカチカして即決をうながすのです。人間も釣り堀の魚といっしょで餌を上下にピクピクされるとつい反射的にパクッと釣り針に食らいついてしまいます。
カナダのイトコたちは私の骨折りにとても感謝してくれていて、ホテル代も納得してくれましたが、私としては申し訳ない気持ちとへまをした挫折感でいっぱいです。いっそ大阪の2泊、2部屋は私がイトコたちにプレゼントしたほうが自分としては気持ちが収まるような気がします。「キャンセルできない予約はしてはならない」。痛い教訓です。
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