やなぎみわといえば若い女性に老婆のメークアップをさせた少女地獄極楽老女が代表作ですが、今回の展示では神話機械、夜の桃の木の写真、その他ビデオ作品が彼女の新しい境地を示していました。
桃の木の写真。福島県の桃畑で撮影された収穫直前の川中島白桃がたわわに実った大木が微妙に変化をつけながら多数展示されています。ボランティアの方の解説では古事記の神話に関連しているとのことでした。来週(3月9日)には作家によるトークショーがあるので、桃の木の作品の意図など直接おうかがいできるものと期待しています。
神話機械は文字通り、古代の神話に登場する投石機などを現代のエレクトロメカニズムを組み込んで作品に仕立てていました。大きな装置で実際に頭蓋骨のような玉を弾き出して飛ばせます。木の枝にワインの空き瓶が30本くらい突き刺さったものが大きな鈴のようにガシャガシャ身震いさせながら光るもの、床をのたうつ下半身など不思議な作品もありました。
ボランティアの方のギャラリートークを聞きながら、私の悪い癖で小学生のように「はい、はい、それ知ってます!」をまたやってしまいました。あとでボランティアの方に謝ったら、「いえいえ、盛り上がるから歓迎です」と言っていただき少しほっとしました。また同じツァーの若者に声をかけてにわかインタビューを敢行。一人で静かに観賞されていたのを妨げ、迷惑ジイサンぶりを遺憾なく発揮してしまいました。申し訳なかったです。でもとても楽しいひとときでした。(3月24日まで開催中)
中: 少女地獄極楽老女のうち老妓、モデルは若い女性→特殊メイクで老婆→老妓が若い舞妓のメイクをしている。
下: モデルのEriko 実際のモデルは男性だそうです。自分の墓のフタをランウェイにしている。私のお気に入りの作品。
2 件のコメント:
ブログ拝見しました!
昨日ご一緒させていただいた若者です!
迷惑ではなく、一緒に作品の話などできて楽しかったです。また岡山行く機会があればぜひ!
コメントありがとうございます!このブログの記事に対するアクセスはたいてい1桁で超不人気、ましてコメントしてくださる方はほぼゼロなのでコメントをいただけることはとてもハッピーでありがたいことです(^-^)
岡山には古代吉備文化の遺跡が昔のままの姿であちこちに残っていますのでぜひ見にきて下さい。
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