今年も残り少なくなった今日このごろ1年を振り返ってみるといろいろ感慨深いものがあります。ウクライナ戦争はウクライナの善戦が伝えられているものの戦線がぶつかり合う現地に住んでいる人々にとっては、地獄の日々に違いありません。
日本は幸いなことに太平洋戦争を最後に70数年平和と繁栄を享受してきましたが、ここにきて東シナ海がずいぶんきな臭くなってきました。また経済的にもいつのまにか先頭グループから置いてきぼりをくらっているような情けない状況です。
コロナに関しては欧米でもアジアの多くの国々でももはや何の規制もない以前の状態に戻っているのに対し、中国のゼロコロナ政策の異様さは際だっています。日本ははっきりした政策を欠き、欧米とも中国とも違うあいまい戦術でコロナに対処しているところがいかにも日本的だと感じます。
大事件もありました。安倍元総理が夏の参院選の応援演説をしている最中に背後から手製の銃で暗殺されるというショッキングな出来事。この件は旧統一教会問題という予期せぬ事態を露呈させました。
イギリスのエリザベス女王の急逝にも驚かされました。世界史上最長の在位を誇った君主かと思っていたのですが、調べてみると第1位はフランスのルイ14世で72年と110日、第2位のエリザベス2世女王陛下は70年と127日だそうです。こうした神話級の記録が破られることはもはやないでしょう。
個人的な出来事としては、おおむね健康に恵まれた1年だったものの、11月に受けた歯茎の手術で頬がパンパンに腫れたのには本当に参りました。友人に腫れた顔の写真を見せたら“通天閣のビリケンさんそっくり、拝んだら御利益がありそうなくらい!”とまで言われました。
来年は久しぶりにカナダの親戚の子たちが桜の咲くころ日本に来るというので私も通訳として彼らに同行し京都や山陰の春を楽しみたいと思います。桜が咲き花見ができるのは何と平凡で幸せなことかと思います。
(お詫びと訂正)
本誌11月7日号に掲載した当コラム中において「甲本種苗店」と記しましたが、正しくは「こうもと種苗店」(代表者名:河本勝吉)でした。ご指摘いただいた読者の方には心より御礼申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿