私にとって税務署は恐いところでも不親切な役所でもありません。それどころか実務にうといさまよえる老羊たちを優しく導き、手取り足取り「さあ、この金額をこちらの欄へ書き写しましょうね!」などとお手伝いしてくれ、さらには申告のご褒美として2ヶ月後には2,3千円の小遣いを銀行口座に振り込んでくれます。
その税務署が鳴り物入りで普及させようとしているのがe-TAX。医療費控除のための領収書など添付書類を提出しなくても申告できるらしいと聞いて、半日かけて市役所で住基カードやら電子証明書なるものを作ってもらい、パソコンショップでICカードリーダーを購入。
しかしこのシステムを利用するには「開始届書」なるものを提出しないといけないことが判明、さらに市役所がくれたCDから専用ドライバーを組み込んで・・・となるとなかなかめんどくさそうで、結局例年どおり親切な職員が待ちかまえている申告会場へ行きました。
申告初心者らしい年金世代のジイサン、バアサンを尻目に提出コーナーに直行。まずは親父の申告書を提出しました。「親父、けっこう税金取られてるなあ」と思いつつ、ふと、「私は親の介護で無収入、父の扶養親族になれますか」と職員に声をかけたらあっさり「いいですよ!」とのお返事が。
60歳の息子が90のジイサンに扶養されるというのは沽券にかかわるなあ・・・などときれいごとを言ってる場合じゃない、さっそく税務署ご自慢のe-TAXパソコンの前に座わりご指導を待っていたら、お付きの職員氏がこうアドバイスしてくれました。「手書きの方が早いですよ」。
e-TAX、何やら国鉄民営化のときに生まれてすぐに消えた”E電”(JR線)という呼び名を思い出しました。
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