3か月に1度、倉敷市中庄にある大学病院に出かけています。以前から腎機能がやや低く、専門医による経過観察を受けているのですが、ここ数年それなりに安定して推移してきました。岡山市の自宅から中庄の病院までは愛用の電動アシスト自転車を駆って田んぼ道をスイスイ飛ばします。晴天続きの晩秋のサイクリングは快適そのものですが、今日は空模様が怪しく診察が終わったら、茶店になど寄らないで雨が降り出さないうちに帰宅するに限ります。
今日の診察結果ですが、これが私の予想に反して少し数値が悪くなっていました。医師からは「しばらくは毎月1回来院してください」との指示があり、会計を済ませて足取り重く駐輪場に向かいました。
私はいつも交通量の多い旧国道を避けて病院の南側の生活道路を通って田んぼ道に出ることにしています。どの家の庭にも柿がたわわに実り平和な光景です。しかし今日のあまり芳しくなかった診断結果に悄然としながら自転車をこいでいたら正面から道幅いっぱいにパトカーがやってきました。私は道がちょっと広くなっているところによけてパトカーをやり過ごそうとしたのですが、警官は車から降りてこちらに来ます。
「道を譲ったくらいでわざわざ降りてご挨拶してくれなくても……」と思った私は何とおめでたい人間でしょう。「この自転車はあなたのものですか?」これが警官のご挨拶でした。私が16,7歳の少年ならともかく、真っ昼間に70歳の老人がしょんぼり自転車に乗っているのを見て、自転車ドロと疑うのはいったいどういうこと、と思いました。
「近くの人ですか?」、「違いますけど」などと言っているうちに彼らは目ざとく防犯登録シールを読みとったのでしょう。「名前は?」、「パナソニックの、えーと何という名前だったかなあ」、「いえ、ご主人の名前は?」と漫才みたいなやりとりでした。
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