ここ十数年体重が96キロ前後あり、一番ひどかった今年の正月は100キロを超えていました。極度の肥満はさまざまな身体症状をもたらしました。まず体が重い、膝関節が痛み、整形外科で水を抜いてもらう始末。足がむくみ、朝ふとんから立ち上がるのに難儀する。血液検査をすると中性脂肪が数百と驚異的な数値になるのは毎度のこと、それに肥満が原因のひとつと言われている睡眠時無呼吸症候群もおこしているらしい。
そこで次回病院受診までの40日間に全食事内容を記録し、とくにカロリー、食塩量、糖質量に気をつけながら、平均で1日1700キロカロリーの食事をしています。基礎代謝が1900以上あるのでどんどん体重が落ちるかというとそうでもなく、まさに徐々に落ちていてついに本日92.9キロとここ数年見たことがない92キロ台に突入しました。
前回、前々回の病院受診時はズルをしようと母親が遺した利尿剤を飲んで、少しでも体重を低くみせようと数日前から対策を考えて出かけたら裏目にでました。尿酸が異常に上昇しました。いままで尿酸値が正常範囲を飛び出したことはなく、腎臓内科の教授は「何かあったのですか?」と何度も問いかけてきました。「特に身に覚えはありません」とシラを切ったのですが、後で友人の医師に聞いたら、「おしっこは尿酸など不用老廃物を体外に捨てる役割をしているが、利尿剤を飲むと水分だけ選択的に排出し、尿酸は血液中に取り残されるので尿酸値が上がります」と説明してくれてなぞが解けました。
そういえば利尿剤を飲んだあとどんどん出てくるおしっこは無色透明でいかにも水っぽく見えます。それまでの検尿ではいつも「小麦色」と書かれていたのに「無色」となっていました。おしっこが黄色っぽいのにも意味があったのですね。
もう一つはクレアチニン対策。父親が人工透析をして大変苦労の多い晩年を過ごしたことを思うと腎臓の健康はとても大切です。腎臓内科などと偉そうな科名を標榜していても医師には腎臓を治す知恵もワザもないのです。せいぜい患者を叱り、栄養指導と称して「あれ食うな、これ食うな」とアホのような呪文を唱えるだけ。
ところが新聞に大きな広告を載せている健康雑誌にはいつも「透析を覚悟していたのに今ではクレアチニンが正常値になった」というような体験談が掲載されています。これは健康食品会社のコマーシャルで、要するに純炭粉末を主成分とする錠剤を飲んで炭に血中のクレアチニンを吸着させるということです。
「溺れるもの藁をも掴む」のことわざ通り、私も通販でカプセルタイプと錠剤タイプの純炭製剤を購入していて、検査の数日前から、この「き○ら」を飲んで検査に臨みます。因果関係はよく分かりませんが、クレアチン値が1.2から1.05ぐらいまで下がります。この2つの数値に大して違いはないと思われるでしょうが、実は大違いなのです。1.05はかろうじて正常範囲なのです。
しかし、これも尿酸値と同じで血中のクレアチニンが本当に炭に吸着されていたとしても、それは腎機能がよくなったことにはなりません。むしろ腎臓という臓器は横着な臓器で用がないと思うとどんどん機能を失っていきます。
父の場合も透析を始めたころはまだおしっこも出ていましたが、人工透析によって老廃物を除去するようになると腎臓の出る幕がなくなり、急速におしっこが出なくなりました。ただ皮肉なことに在宅介護をするのに際し、おしっこが出ないというのは本当に助かりました。それでも透析に行く日の朝、「今日はもう透析には行かない」とぐずることがよくあり、そのたびに「お父さん、透析に行かなかったら3日後には尿毒症で死ぬから葬式の用意しないといけないよ」などと脅して病院に連れていくのはせつないことでした。
あれこれ雑然としたことを書き連ねてきましたが、今月末の病院検査に当たっては食事制限以外、怪しげな薬を飲んで対策をするのはやめます。ありのままの腎臓の状態を知ることは非常に大切なことだと思われます。
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