昨年秋に突然退任した安倍首相に代わり菅さんが総理大臣になったもののわずか1年で降板となりました。菅さんの業績に対する評価は人それぞれ。小泉環境大臣は「こんなに仕事をした政権が正当な評価を受けていない」と涙目になりながら会見で述べていました。「小泉さんもなかなかの役者やのう」とどっちらけでしたが、実際菅さんの施政下で日経平均はバブル崩壊以来の高値を達成し、無謀とも思えたオリンピック、パラリンピックも成功裏に終えることができました。
しかしながらこの1年、相次ぐ地方選挙で与党系候補が連敗し、菅さんでは間近にせまった総選挙が戦えないとのことで、無念の降板となりました。政界の権力闘争とはなかなか非情なもののようです。
そんな菅政権の1年でしたが、国民すべてに大きな恩恵をもたらしたのは携帯料金の大幅値下げです。昨年秋の政権発足後まもなく携帯大手各社は相次いで2千円台の新プランを発表し、今年3月には実際に新しいサービスが始まりました。多くの若者はすぐさま新プランに変更したようですが、私には契約変更の手続きがやや複雑そうに思え、半年ほど様子見したあげくやっとこの9月にデータ量20ギガバイト、電話かけ放題のオプション付きプランに切り替えることができました。
キャリアメールのアドレスが消滅すること、市中のショップで気軽に相談できないことなど懸念はあったのですが、いざ携帯会社の手順にしたがってやってみたらあっけないほど簡単でした。いままでたった2ギガの容量でちょっと油断したら月初めにもう規定データ量がなくなるという悲劇から解放され、しかも料金は半額以下!どこにいても自由に情報にアクセスできる喜びを遅ればせながら味わっています。
いっぽう、旧来の契約のままの利用者、多くは「情弱」と言われる中高年の利用者からは貧弱なサービスはそのままで高額な利用料を取り続けています。菅さんの力をもってしても大手携帯各社の料金体系を抜本的に見直しさせるところまでは及ばなかったのでしょう。
現在、次期総理大臣になるはずの自民党総裁戦のまっただ中です。候補者の皆さん、大きなビジョンも大切ですが、菅さんのように身近な課題、切実な問題のこともよろしく。
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