2023年4月12日水曜日

認知機能検査

 認知機能検査兼高齢者講習

この夏ついに私も後期高齢者の仲間入りです。ちょうど運転免許証の更新時期にぶつかり、誕生日まであと半年弱あるのですが、先日岡山県運転免許センターで認知機能検査と高齢者講習を受けてきました。

運転免許更新に係わる認知機能検査がいくら簡単なテストとはいえ、やはり試験となると緊張するものです。それに子どものころから興味のないことを写真にでも撮るように暗記するのはまったく不得手。このテストを受けたことがある人はご存知かと思いますが、一番大変だったのは16枚のイラストを4枚ずつ見せられ、それらをすべて覚えておいて後で解答用紙に書き出すものです。

具体的には大砲、オルガン、耳、ラジオ、テントウムシ、ライオン、タケノコ……等16枚の絵がプロジェクターによって白板に投影され、覚えておくように言われます。その後、まったく別種のテストがあり、再び先ほどの16枚のイラストを想起する問題に返ります。オルガン、スカート、ベッド、バラ、ペンチなどと10種類のイラストはすぐ思い浮かんだものの、そこから先頭が真っ白!あせっても全然出てきません。

その後、今度はヒント付きで思い出せるかどうかのテストがあり、これは簡単でした。昆虫は?テントウムシ、楽器はオルガン……と16種類のイラストの記憶が甦るのですから人間の脳とは不思議なものです。

この問題はおよそ世の中に存在する試験という試験の中でもっとも甘いものといえます。試験問題がそっくりそのまま公開されていて、ネットで簡単に検索できるので、だれでも事前に予行演習しておくことができます。ただ認知機能が衰えた人はあらかじめ練習しておいてもそれが試験会場で生かせないという意味でテストとしての役割を“最低限”果たせるのだと思います。しかしこのテストが後期高齢者による事故を未然に防ぐことに本当に役立っているかどうか、私はかなり懐疑的です。

それはともかく、この試験を受けた結果に関してやばいと思ったことがあります。それはヒントなしでは思い出せなかった6個のイラストがいったい何だったのか、16個のイラストを見ても“耳”と“ぶどう”を除いてあと4個が今でもどうしても思い出せません。これこそ本格的な認知症の始まりを示唆しているのではないか? 心配です。

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