2007年10月7日日曜日

ムサシの家出

雄猫ムサシが我が家にやってきたのは昨年の正月、松の内があけたころでした。庭でニャーと鳴いてすり寄ってきては家に入れてくれとせがむのです。

 何だかなれなれしいし、ちょうどそのときは捨て猫のミーシャを飼い始めたばかりだったので一応追い払ったのですが、夜になっても翌日になってもテコでも動きません。背中には大きな生傷がありました。

 よく見るとなかなかハンサムな猫。さぞ飼い主は心配していることだろうと思い村中のゴミステーションに写真付きポスターを貼っってみたのですが、なしのつぶてでした。 

以来、ミーシャとともに私にとって2匹の猫は、楽しいときも悲しいときもいつもそばにいてくれるいわば人生のパートナー、永遠に家にいてくれるものとばかり信じていました。

 ところが安倍首相が政権を投げ出した日、いつものように「ムサシ、ドライブに行こう!」と闇夜に向かって呼びかけても出てきません。最初は明日朝にはご飯を食べに帰ってくるだろう、と大して気にもとめていませんでしたが、2日、3日、1週間と日が経つにつれムサシの家出は、家に来たときと同様堅い意志のもとでの決行だったとしか考えられないようになってきました。

 あまりにあっけないムサシとの楽しい日々の終焉。私のいつわりのない気持ちは「ムサシに捨てられてしまった、別れの言葉ひとつなく」です。猫を捨てる話はあっても猫に捨てられるなんて情けない。村中朝昼晩「ムサシ、ムサシ」と空しく探すのにも疲れてきました。

 お願いだから帰ってきておくれ、いつものように窓越しの塀の上から「おっちゃん、ドライブに行こう!」と誘っておくれ。

1 件のコメント:

やさい さんのコメント...

 その後、ムサシは帰ってきましのでしょうか?