2008年9月4日木曜日

祭りのあと 


北京オリンピックでは期待のマラソンや野球がみじめな結果に終わったものの日本人には無理と思われていたトラック競技でメダルを取ったり、だれも注目していなかったフェンシングで銀メダルを取る若者が出現したりでテレビ中継を見るのが楽しい2週間でした。

 祭りも終わり、異常なまでの猛暑もあっけなくどこかへ行ってしまい、今年は安倍政権が崩壊した昨年とは違い静かな秋が来るはずでした。

 ところが台風でもないのに各地で大雨が降り、人も家も流され、多くの犠牲者が出ました。そんな天変地異の中、人間の世の中も狂い始めました。

 またまたお騒がせ、ぶって姫の茶番劇。しかしこれこそその後の不幸な政治的空白劇の前座だったとは夢にも思いませんでした。

 9月1日、防災服に身を固め朝から忙しく大阪まで往復してのパフォーマンスを見せていた福田首相がゴールデンタイムに合わせたかのように辞任の記者会見を開いていました。

 国家の最高責任者として危機管理能力が一番問われる日に辞任表明するセンスはいかがなものでしょうか。

 しかし、福田さんのおかげで姫井氏のどたばた劇や太田農水大臣の事務所費問題などふっとんでしまい、代わりにまたもその存在がクローズアップされてきたのが、マダム回転寿司こと小池百合子氏。

 強運も手伝っているのでしょうが、いつも自分を絶妙の政治的ポジションに置いています。昨年安倍政権が崩壊したときはいち早く泥船から逃げていました。

 権力志向がだれよりも強く嗅覚のするどさは天下一。政治、経済、年金、福祉・・・何もかも八方ふさがりの今の日本に風穴を開けることができるのは小池氏をおいて他にいない気もします。

 まもなく稲刈りの季節ですが、日本のライスは鉄の女と言われたサッチャーになれるのでしょうか。

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