2010年11月11日木曜日

JA山手直売所


 山陽道倉敷インターを降りて国道429号線を10分ほど総社方面に走ったところにJA岡山西の山手直売所があります。近くには備中国分寺の五重塔があり四季を問わずしみじみ美しい田園風景がひろがっています。

 私はだいたい週1回ぐらいこの直売所に野菜や果物の買い出しに出かけます。農家の人が毎朝持ち込む野菜は新鮮そのもの、種類も豊富で価格はスーパーの半額以下です。それにスーパーでは扱っていない季節ごとの本物の食材が見つかるのも大きな魅力です。以下私のお気に入りをいくつかご紹介しましょう。

 原木シイタケ。山手直売所ではスーパーではお目にかかれない原木シイタケが手に入ります。シイタケは本来、ナラやクヌギの枯木に着生するキノコで人工栽培といっても原木に種駒(種菌)を打ちこんで手間ヒマかけて栽培されてきました。しかし現在では市中に出回っているシイタケのほとんどは工場で菌床栽培されたもので、シイタケ本来の滋味ゆたかな風味に欠け安くてもちょっと手が出ません。

 美星町産の米。数種類の玄米の中から水と空気がきれいな美星町のコシヒカリをその場で精米してもらいます。平野部でとれる米より昼夜の気温差が大きい山間地の米の方がおいしいような気がします。

 白桃。岡山名産の果物はたくさんありますが、昔から清水白桃とマスカットが双璧をなしてきました。私の母は昔、大勢いる東京の親戚に重病人が出るとお見舞いに桃やマスカットを送っていましたが、口の悪い親戚の伯母さん連中は「岡山から果物が届くといよいよ危ない」などと言いあっていたとか。

 私も母にならって遠方の友人に岡山の桃やブドウを送ることが多いのですが、果物の選定は本当にむずかしく、送ったあとも当たり外れが気になります。桃が好きという大阪の年若い友人にこれまでも何度かいろんな店から桃を送りました。しかし反応は今ひとつ。そこで今年は旬を見計らって山手直売所から“赤秀”印の清水白桃を送ってみました。

 届いたともなんとも言ってこないのでしびれをきらしこちらから電話しました。「今年の桃はどうだった?」 -- 「今までの桃とは全然違う。最高においしかった。これからはいつもこのレベルのものをお願いします」ですと!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

桃沢匡勝先生の著書『果樹とともに50年 技術と経営のあゆみ』なつかしくなって、再読したく思いましたが、入手が困難なようです。         Fumi M.

匿名 さんのコメント...

おいしそうな話ですね。
その桃を私も食べてみたくなりました。
しいたけは好きではありませんが…
(特に干ししいたけはこの世の物とは思えません)