2013年7月18日木曜日

老齢基礎年金

 七夕の日は私の誕生日でした。終戦直後、食料も物資も極端に不足しているなか、しかもこんな暑い日に私を生んだ母の苦労は相当なものだっただろうと想像されます。

産婆さんを呼びに行った父が途中で道草をくって、ようやく産婆さんが駆けつけたときにはすでに私はぽんと生まれていたそうです。

兄を生んだとき難産で死ぬ思いをしたのに比べお前は生まれるときから親孝行だったといつも言っていた母(の介護)を裏切ることはできません。あと10日ほどで94歳になる母は私をひとりで産んだまさにこの部屋で人生最後の静かな日々を過ごしています。

さて、その息子もついに老齢基礎年金なるものをいただける年齢に到達しました。誕生日が来るのを待って岡山の年金事務所に請求手続きに出向きました。年金の仕組みの訳の分からなさは想像を絶します。すでに60歳になったときから公立学校共済組合から共済年金が振り込まれていてさらに64歳からはその額が増えました。

私は65歳になっていよいよ老齢年金の支給が開始されると、いままでの共済年金プラス年額70何万かの年金が新たに支給されるようになるものとばかり信じて誕生日がくるのを待っていたのです。

びっくりしました。「老齢基礎年金はすでに共済組合が立て替え払いしています。今後は老齢基礎年金部分を日本年金機構が振り込むことになります。受け取り総額は今までと変わりません」ガーン!です。何はともあれ残りの人生はこの年金をベースに生きていくほかなく人生はいつでも正念場です。

ところで年金事務所についてですが、書類の提出は“事務所”に持参するよう案内があったので事務所(岡山西)に出かけたら、「提出はここではなく、向かいの“街角の年金相談センター”に行け」と言われました。こちらも年金をもらうような老人です。がんこです。素直ではありません。がんとして動かなかったら、「じゃあ、こちらで受け付けます」ということになりました。

かつて運転免許更新業務に交通安全協会が深く関与していたように、年金業務も退職OBをおおぜいかかえた相談センターが年金事務所の本来業務を代行しているのかな?と想像します。真相は如何に?

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