2013年10月20日日曜日

増税と年金削減に思う


  デフレからの脱却を目指したアベノミクスは家計収入が増加するまえに増税と年金削減で庶民の生活をおびやかしつつあります。

消費税が8%になることについて国民の過半数はこれを是としています。平成元年に日本に消費税が初めて導入されたときのような反発や怒り、混乱はもはやみられないでしょう。あきらめの境地です。

一方、年金は物価スライドのタイムラグとかの理由で今後2.5%支給額を削減することが決まったようです。おまけに父(96歳)のような旧恩給制度が年金額に反映された世代の年金受給者はこの10月から支給額が10%カットされました。

今の若い人たちからは「我々の将来と違って、もともと恵まれた年金をもらってきたくせに少々減らされたからと言って文句をいうな」という批判があるかと思いますが、恩給という制度が約束されていたからこそ、安月給の公務員に甘んじてきた経緯もあったでしょう。あと10年もすれば恩給世代は完全にいなくなるのでそれまで待つことができなかったのかと思います。

消費税が増え年金が減らされるのと引き替えに少しでも現役世代に恩恵が及ぶのであればそれはそれで結構なことです。しかしながら、増収分は膨大な国の借金の返済と非効率かつ肥大化する一方の行政コストという暗黒星雲に吸収されるだけ、という悪い予感がします。

ところで日本国内において消費税を払わなくてもいい例外的な場所があります。空港の国際線出発ロビーにある店です。酒やタバコ、ブランド商品が免税になっていることは皆様よくご存じだと思いますが、雑誌やジュース、お菓子なども消費税抜きで販売されていることは案外知られていないのではないでしょうか。

ところがこのお得な免税店があるのは日本では出発ロビーだけですが、タイのバンコクなどでは到着ロビーにも免税店がありけっこうにぎわっています。そこで提案です。日本でも入国審査前の到着ロビーに免税店を設置してはいかがでしょう。ブランド店だけでなくスーパーやコンビニがあればなおうれしいです。

雑貨類は20万円まで無税なので相当な量の日用品が購入可。大赤字の空港会社にとって収益源になるとともに、旅行者にもささやかな免税のプレゼントになります。

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