2017年1月13日金曜日

大学ブランド力

先日新聞を見ていたら「中四国大学ブランドランキング」なるものが目に止まりました。民間調査会社が全国の大学の認知度やイメージを調査して公表しているとか。それによると中四国の主要59大学で岡山大学が初の1位を獲得しました。
中四国に大学が59校もあることにもびっくりですが、広島大学を抜いて岡山大学が1位を獲得したことに県民としては「岡大、がんばってるな!」と賞賛を贈りたい気持ちになりました。岡山大学といえば昨年秋に次期学長選挙があり、現在の大学病院長の槇野博史氏が4月から学長(任期4年)に就任することになっています。
実はこの槇野先生、中学校の同期です。同じクラスになったことがないので特に親しいというわけではないのですが、同じ学年から岡大学長が生まれることになったのは同窓生として誇らしく、同期会のメーリングリストにエールの一文を書きました。
「岡山大学は学部数においても施設環境面においても第1級の総合大学であるけれど、惜しいことにブランドイメージが今ひとつ。槇野君には任期の4年間にブランド力向上に奮闘してもらいたい」などと。そのあとで冒頭の「岡大のブランド力は中四国1位」の記事を読んで自分の不明を恥じたものです。
岡山大学のブランド力に貢献しているのは移植手術などが頻繁に報じられる医学部の存在が大きいようです。ランキング4位のノートルダム清心女子大は学生が礼儀正しく品位がある点が評価されていますが、長年学長・理事長を務めてきた渡辺和子さんの存在抜きに同大のブランド力は語れません。また草食恐竜の世界最大級の足跡化石を発見した岡山理大も7位にランクされています。
さて、中四国に限ったランキングから全国に目をやるとやはり岡大のブランド力(信頼・共感・人気・ユニークさ)はあと1歩、いや2歩の観があります。先年、徳島大学出身の中村修二さんがノーベル物理学賞を受賞したときは日本中が沸き返りました。徳島という地味な土地柄が一挙に全国区に躍り出た瞬間でした。

地道に教育と研究を遂行している岡大の実力は学会では高く評価されていますが、やはりブランド力アップのためには徳島の例のように派手なイベントも必要だと思う次第です。

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