2018年6月27日水曜日

梅雨の食卓

今年は梅雨らしい雨の日が続いています。夏至の今の時期、もし梅雨が存在せず晴天続きなら大地はカラカラに乾燥し、山は禿げ、飲み水にも窮し、草原や林では枯れ木や枯れ草に火がつき、お米の栽培など論外です。梅雨のうっとうしさをなげくのがお決まりの日本ですが、夏は多くの国は雨が降らず過酷なシーズンを意味します。
アフリカ北部、中東、中国北西部など北緯30度から40度付近は気流の関係で乾燥地帯が多いのですが、インドからインドシナ半島、中国南部を経て日本にまで到達するモンスーン(季節風)のおかげで梅雨が発生し、日本もその恩恵にあずかっています。
やさしい雨が降る中植えられたばかりの稲の苗が日々色を濃くしていくのを見ていると本当に恵まれた国に生まれたものだと感動します。我が家の庭でも庭木や雑草がジャングルのように生い茂り、カタツムリ、アマガエル、ツチガエル、カミキリ、アゲハ、ミミズ、ヤモリなどいったい何種類の小動物が我が家で暮らしているのか見当もたちません。
直接的な害がない限り、家が植物や動物で占拠されていても私は大目にみています。先日、ミミズかと勘違いするほど小さなヘビがカエルを飲み込もうと格闘していました。食うか食われるか、それがすべての生物連鎖の世界に人間が感傷的な気持ちから介入するのはよくないことですが、平和主義者の私は「とりあえず、私の目の前でそんな争いをするのは止めて」と言ってヘビの子を1メートルほど先の茂みに放り投げました。
家庭菜園ではトマト、ナス、ピーマン、キュウリが成り始め、一人暮らしでは食べきれない毎日です。医師からは食事の塩分を極力減らすよう言われていますが、今の時期ぬか漬けのキュウリやナスに鰹節を乗せてしょう油をさっとかけたおかずほど美味なものは他にありません。

ぬか床もユニークです。冬場タクアンを漬けた樽の中に残った糠を捨てようと思ったのですが、ちょっとなめてみたらこれが実においしい!それをカメに入れて今度はぬか床に活用しているというわけです。こんなことをしている人は日本で私ひとりではないかと思います。ぬか漬けのナスとフライパンで焼いた厚揚げ。きょうの昼食はこれで決まりです。

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