2022年8月24日水曜日

甥っ子夫婦からのお返し

昨年の夏に続いて今年も東京に住んでいる甥っ子夫婦に岡山特産のブドウをお中元として送ってやりました。ニューピオーネとシャインマスカットがそれぞれ2房合計4房、お金の話を言っては身も蓋もありませんが、送料込みで1万円近くかかりました。甥たちは二人とも国家公務員でいわゆるDINKs(Double Income No Kids)、嫁さんの両親の家の近くにアパートを借りて住んでいます。叔父の私が甥に贈り物をするときいつも多めに送るのは、義両親にもお裾分けしたら甥っ子も少しは点数稼ぎができるのではないかという甥思いの下心があるからです。

届いたのと同時に甥からは「食べ始めると止まらない」、嫁さんは「いつもありがとうございます」とのメッセージが届きました。それからしばらくしたころ、甥から「羊羹を5個送った」と知らせてきました。「去年はお礼の言葉だけだったのにずいぶん進歩したものだ、ついにお返しできるようになったか!」と羊羹の到着が待たれました。

「え!、何これ?マジっすか?」宅急便のお姉さんから渡された小包は中に修理済みのスマホでも入っているのかと思えるぐらい小さなものでした。「5個」とは文字通り5個の一口サイズの水羊羹が小さな箱に。もしもぶっとい羊羹が「5本」も届いたらどうしようと心配していたのがバカみたい。しかも念入りなことに小さな箱には2人の連名で「お中元」ののしが貼られていました(粗品だろうが、こういう場合)。

私はいやらしくもその羊羹の老舗メーカーのホームページをチェック。税込みで1404円!いやはや甥っ子の両親も嫁さんの親もいったいどういう教育をしてきたのだろう、と小姑根性丸出しで行きつけの喫茶店のマドモワゼルに愚痴ってしまいました。

終活というか私の老後、死んだときの後始末は、たった一人の叔父である私を結婚式にも招待しなかったこの甥に頼むしかないので、昨年それとなく始めたお中元、お歳暮作戦はかくて惨めな結果に終わってしまいました。ミニ羊羹5個お返しするのももったいないと思わせる私の存在の軽さ、立場がよく分かりました。

もともとありもしない肉親への幻想を捨てること、預貯金等も自分で使えるうちに使ってしまわないといけないことだけは確かなようです。


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