2007年7月24日火曜日

委任状

委任状
 3月。高齢で外出もままならない父に代わって郵便局までキャッシュカードの再発行の手続きにいきました。案の定、代理人では仕事にならず本人から委任状を取ってくるよう仰せつかりました。

 90になる父にとって委任状ひとつ書くのも大変な作業でなかなか進みません。見ていると住所欄に名前を書き、名前欄に住所を記入していましたが、ともかくそこまで書き終えた時点で「あとはぼくが書くから」と言って用紙を取り上げ、受任者欄に私の住所氏名を記入し父の印鑑を押して郵便局に提出、受理されました。

 4月。めでたくキャッシュカードが再発行され一件落着したかに思われたころ、郵便局から呼び出し状が届きました。委任状の筆跡が委任者と受任者とで違うので再提出してほしいということでした。すべてをやり直したときすでに初夏になっていました。

 7月。父あてに市県民税の督促状がきました。額をみるといままでの4倍に跳ね上がっています。定率減税の廃止、地方への税源移譲に加えて今年は父の確定申告をさぼっていたのが響いたに違いありません。

 遅ればせながら申告することにし、社会保険事務所に出かけ昨年の源泉徴収票の再発行を願い出たところ、やはり委任状が必要といいます。その足で確定申告を済ませたかった私が困惑していると、「筆跡までは・・・」と係員が水を向けてきました。

 郵便局の一件で賢くなった私は少しリグレット(遺憾)を感じつつも車の中で委任状を作り、今度は向かいの年金相談センターに提出しました。同じ事務所に5分後に顔をだすのはためらわれたからです。

 源泉徴収票はその場で再発行されましたが、本人自筆の証明までは要求されない委任状なんて何のためにあるのかという気がします。 

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Ninelives さんのコメント...
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