2008年3月11日火曜日

春蘭展


 3月初旬、岡山市撫川のRSKバラ園まで「春蘭展」を見に出かけました。

 春蘭とは愛好家が野生のジジババから優れた形質を持ったものを選別・改良したもので、日本産と中国産に大別されているようです。

 豪華絢爛な洋ランに比べると地味で自己主張がなく清楚で上品!一目でその魅力に取り憑かれてしまいました。受賞作品をひととおり見た後、即売コーナーで「台湾白花」という鉢をひとつ求めました。

 「あんた、いいものを選ぶなあ」とおだてられたついでに役員らしき大御所氏に春蘭の育て方を尋ねました。蘭を育てることに人生の意味を感じられそうだし、役員諸氏の優雅なたたずまいにあやかって私も心静かに老年を過ごしたい!

「蘭は気難しい、水やり10年」というような答えが返ってくるのかと思ったら全然違いました。「兄ちゃん、これから始めるんなら高うても素性のはっきりしたものを買わにゃあおえんで。そして株を増やしたらこういう展覧会や交換会で売りに出されえ。そういう楽しみがなけりゃあ蘭は育てられんよ」

 なるほど、蘭展の役員諸氏の平均年齢は80歳ぐらいなのに皆さん目が”爛々”と輝いておられる。最終日、にわか蘭愛好家になった私は専用の土や鉢を買いにまた会場をのぞいてみました。

 「あんたなんぼう売れた?」「全部で12万円ぐらい」。いやいや一株何十万、何百万するものもある東洋蘭の世界、今回の展覧会での小遣い稼ぎなどはお遊びみたいなものだったのでしょう。

  玄関に飾った風雅な「台湾白花」。一瞬油断したすきに愛猫が大切な葉っぱをかじってしまいました。そういえばキャットグラスそっくり。

0 件のコメント: