2008年7月10日木曜日

”モンスーンの庭”


 デパート好きの私が一番苦手なフロアーは1階のブランド品売場。売場に用はなくてもデパートの中を裏口まで突っ切りたいとき、あの気まずい売場を駆け抜けなければなりません。反対側の出口にたどり着いたとき寿命が最低3日は縮んでいるはずです。 

おしゃれに無縁な中年のおっさんとしては、ばっちりメイクを決めた生けるマヌカンの視線が耐えられないのです(だれも貧乏くさいおやじことなど見ていないって?) 

 それなのに先日、岡山駅前のデパートのブランドショップに足を踏み入れました。エルメスが新作のオードトワレ、”モンスーンの庭”を5月に発売したという記事を雑誌で読んでたまらなく買いたくなったのです。

 エルメスの調香師によると、インド南部、アラビア海に面した町ケララで着想した香りであるとか。雨期が終わった直後のひととき、乾き始めた大地が放つ一瞬の香りを閉じこめたという。きっと日本でいう梅雨明けのさわやかな匂いのことだろうかと想像が膨らみました。

 家に帰りさっそくスプレーしてみると抑制のきいたフレッシュなにおいが広がってきました。ジンジャーの香りがただよう南インド、スリランカをゆっくり旅したい、そんな気分にさせてくれます。

 エルメスの”庭シリーズ”には先行の”地中海の庭”と”ナイルの庭”が発売中です。すぐにでもあのブランドショップで全部そろえたい! しかし待てよ、とここでブレーキがかります。やはり貧乏臭いおっさんは歓迎されてなかったんじゃないか、中年のひがみかもしれないけれどどうもそんな気がします。

 というのも、食品売場でしつこく聞かれる「当店のカードお持ちですか?」の一言がなかったから・・・ ブランド品の購入はインターネットの通販に限ります。

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