2014年3月4日火曜日

タナトス

このところ実家周辺でタナトスが頻繁に目撃されます。2週間前は南隣のクソ婆ァが連れて行かれ、とばっちりで自宅弔問の受付役をさせられ大迷惑。同じ日、裏隣の幼馴染みのセーちゃん(69)が末期大腸がんで。そして昨日は町内会会長さんが。
奴の標的になっている我が家は警戒レベルを最高に設定しているつもりですが昨夜は危なかった。 痛み止めの向精神薬リリカの副作用が疑われ、医師と相談して親父にリリカを飲ますのを止めたら、からだ中あちこち痛みを訴えてただならぬ気配でした。「死にそうなの?」と聞いたら「そんなことはない」というので母の部屋で寝ました。
夜中3時ごろ夜の静寂の中、門扉がカチャリと開く音がしたのであわてて飛び起き玄関ドアを見に行ったらロックされていませんでした。すぐさまダブルロックしチェーンをかけ親父を見に行ったらスヤスヤと。ひと安心してまた寝たら今度は風呂場のドアがきしむ音がしたので、「しまった、奴は風呂場の窓から入ってくるつもりだ」と直感。風呂場に行ったら窓ガラスが開いていて網戸だけに。ガラス戸をしめロックしやっと安心して寝ましたがもう朝になっていました。
ラジオをつけてフランス語講座とイタリア語講座、中国語講座を聞いたのち起床。親父に朝飯を食べさせながら長谷川式テストをしました。私は誰?コウジロウ君。誕生日は?大正6年8月10日。100引く7は?93, 86。今何月? 7月。部屋の温度は7月並だから仕方ないか……これから父の主治医に面会してリリカを復活させるべきか相談するつもりです。
昨夜、タナトスを撃退したとき奴は窓越しに「オレが連れに来たのはジイサン、バアサンじゃないぞ」と確かにそう言ったような気がします。冗談じゃないよ、まったく。(3月3日早朝)

注:タナトスとは死神の謂い。

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