2018年2月7日水曜日

これはお得!JR西日本「おとなび」切符

50歳以上の皆様、JR西日本の「おとなび」という旅クラブをご存じでしょうか? クラブとは名ばかりで会費等は不用、簡単な登録をしさえすればJR西日本の新幹線や在来線特急料金が「のぞみ」で3割引き、「こだま」は何と6割引になるという、JRにしては珍しく太っ腹な割引サービスを提供しています。
例えば岡山から新大阪までの普通指定席の片道料金(運賃込み)は通常6,030円ですが、「おとなび」で予約すると「のぞみ」では、4,210円、「こだま」では2,320円です(執筆時)。「のぞみ」より30分乗車時間が長いだけに過ぎない「こだま」の割引額は驚異的で、これは在来線の運賃(乗車券)3,020円よりさらに700円安い設定ということになります。
しかしながら昔のことを振り返ってみると東海道新幹線が開業して以来かなり長い間、東京と新大阪の間は、速達タイプの「ひかり」と各駅停車の「こだま」で料金に差が設けてありました。それがいつのまにか、確か「のぞみ」ができたころか、「ひかり」と「こだま」が同一料金になってしまいました。
その結果「こだま」は遅い、高いという理由であえて乗る人はほぼいなくなり、さらに「のぞみ」の運行の邪魔になることもあり、運行頻度は今や1時間に1本というさびしさです。本来時間がかかる「こだま」の特急料金は大幅に引き下げるべきだと思いますが、在来線特急料金との兼ね合いもあってか簡単にいかないのかもしれません。そんなところに「おとなび」のような年齢限定ではありますが、大幅割引サービスが生まれる余地があるのでしょう。
「空気を運ぶよりはまし」という発想法は必ずしも鉄道事業にはなじまないのかもしれませんが、「おとなび」で実現できたような思い切ったサービスをもっと大胆に全国の新幹線に拡大することはできないのかなと思います。

いままで「おとなび」切符で旅行したのは岡山・新大阪と大阪・金沢だけですが、2月中旬には岡山・博多を往復する予定です。山陽新幹線(JR西日本)の終点が博多なので「おとなび」も博多が最西端の駅になります。ちょうど梅の開花シーズンですが太宰府天満宮にこの時期に行くのは初めてで楽しみです。それに博多のモツ鍋と辛子明太子も。

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