2022年11月2日水曜日

岡山大学学長、槇野博史君

今年1月ごろ右上の奥歯が原因で副鼻腔にまで炎症が拡がり大変なことになりました。かかりつけの歯科医さんで抜歯してもらったところ炎症は劇的に改善したのですが、その後のインプラント処置は大学病院にお願いした方がいいということで、岡山大学病院のインプラント科を紹介していただきました。

担当のK教授は気さくな方で腰が低く「白い巨塔」の財前教授とは正反対、私のおしゃべりにもちゃんと応じてくださいます。それをいいことに、最初の診察のとき、年齢を聞かれた際に、「74歳です。学長の槇野君と同じ年です」と、それとなく(えっ、見え見えですか?)槇野学長と親しいことをアピール。我ながら本当にいやな性格です。

「学長とお知り合いですか?」 待ってました、そう来なくちゃ。「中学校時代の幼なじみなんですよ。あさってはコロナ以来初めての飲み会があって久しぶりに会う予定です」。K教授は「驚きましたねえ、学長先生のお友達ですか」と相づちを打ってくれました。謹厳実直な先生なら「それが何か?」と返されても仕方ない場面です。

実は中学校時代の3年間、1学年5クラスあったのですが、槇野君とは同じクラスになったことはなく、いっしょに遊んだり勉強したりするような仲ではありませんでした。高校、大学も別々。ただ大人になってから同窓会や同期のメンバーで作っているメーリングリストを通じて交際してきたというのが実状です。

槇野君は高校時代に当時としては日本の高校生がアメリカに留学できるほとんど唯一の機会だったAFSの選考試験に合格し、アメリカの地方都市で1年間を過ごした経験をお持ちです。岡山県全体でも1学年に2、3人の超難関試験だったと思います。私が通っていた高校にもAFS留学帰りの女子生徒がいましたが、帰国直後は日本語を忘れていましたね。

その後、彼は岡山大学医学部に進学、卒業後も母校に残り、教授、附属病院長、学長と順調に出世(いやな言葉ですが)され、また専門の腎臓疾患の権威として学会でも重責を担っておられるようです。

「来年、カナダの親戚が来るので、彼らを連れて大学訪問してもいい?」と尋ねたら「学長の任期は3月末までなので、来るのならそれまでに来てね」とのことでした。6年間の任期は彼にとって長い歳月だったのか、あっという間の日々だったのか、とにかくお疲れ様でした。


0 件のコメント: