2023年4月12日水曜日

マイナカード交付申請

政府がやっきになって導入を図っているマイナンバーカードですが、昨年11月末に総務省が発表した申請件数は11月27日時点で7568万件、人口に対する割合は60.1%になったとのことです。また実際に交付された枚数は6735万枚で交付率は53.5%にとどまるそうです。

カード取得者に対する最大2万円分のマイナポイントをもらうためにはこの2月末までの申請が必須とのことで、私もついに覚悟を決め、半年以上下駄箱の上に放置してあったマイナカード交付申請の封書を開けてみました。

「うわっ!申請書だけでなく、いろんな印刷物が入っていて一々広げて読むのも大変、自分で記入して写真を貼り付けるのはめんどう、どうせ写真のサイズが違う、書き方が違うと後で文句を言われるぐらいなら最初から役所に駆け込んで手取足取り教えてもらう方がいい」

しかし、区役所も申請人であふれかえっていて何時間も待たされるといううわさを小耳に挟み、これも断念。マイナポイントの2万円には未練があるけれど、もう間に合いそうもない、などとあきらめムードになっていたら、申請期限は2月末ながらマイナポイントの締め切りは5月末まで延長されました。

またまた気が変わり、「よしがんばってみよう」となり、今度は封筒の中身をちゃんとよく読んでみました。「何だ、自分でもできそうじゃないか!」要するに自分の写真を1枚スマホで撮るだけ、そこが最大の関門らしい。QRコードを読み込んだらあとは名前、生年月日、メールアドレス等記入の上、写真を添付して送信。実際これだけでした。

さて、あらためてマイナカードが届いたとして、ポイントをもらえる以外に具体的なメリットがあるのでしょうか。中国では国鉄の切符売り場で長距離列車の切符を買おうとすると、マイナカードのような身分証明書を機械に読み取らせる必要があります。切符の券面にも個人ID番号が印字され、どこの誰がどこへ旅行したという情報がすべて当局に把握される仕組みです。こういう強権的な国家にあってはマイナカードの保有は国民の義務。幸いなことに万事あいまいな日本、いかにも日本の役所が考え出しそうなゆるゆるマイナカードの効果(と弊害)はおのずと限定的なものになると思います。


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