2008年7月12日土曜日

河口メロン園


 岡山市西部、福田小学校にほど近いところに静岡メロンをしのぐ絶品メロンを栽培している河口(こうぐち)メロン園があります。テレビにもよく登場するのでご存知の方も多いと思います。

 園主の河口和夫さんのキャラのおもしろさとウンチクを垂れる”オヤジ度”の高さが人気の秘密のようです。

 2001年4月、親の介護に専念するために故郷に帰ってきて、最初に再会したのが小学校時代のクラスメートだったこの河口君。

  小学生の河口君は色白でおとなしく控えめな性格だったように記憶していたので、目の前の日に焼けた元気のいいオジサンがあの河口少年の50年後の姿だとはにわかには信じがたい気持ちでした。(まあ、容姿の激変については他人のことは言えませんが)

 河口君が先祖代々の稲作をやめてメロン一本にしぼったのは大変な知恵と勇気のたまものだと思います。アメリカやカナダの大規模農家が地平線のかなたまで耕して得られる所得をわずか3棟か4棟のメロンハウスで稼ぎ出すのですから。

 さて私も早々、名だたるメロンを求めて河口君の家を訪ねました。父が日ごろお世話になっている方へのあいさつ代わりにしようと思ったのです。

 「コウちゃん、ノシはどねんする?」と河口君。快気祝いでもないし、お中元でもない、ただ「いつも気にかけてくれてありがとう」という気持ちが控えめに伝わればいい・・・などと考えた末に「粗品にしてん」と言ったら、にわかに河口君の顔が歪みました。

 自慢の一品を”粗品”だなんて失礼!結局何と書いてもらったか、それは忘れてしまいました。

1 件のコメント:

やさい さんのコメント...

丹精込めて作り上げたモノを粗品だなんて失礼です。

私の住む関西では、「つまらないものですが」と手土産を出されたら「ほないらんわ」と冗談で返します。(笑)

考えれば、「つまらないもの」なんて、作り手の気持ちは一切無視されていますね。
贈り手は、謙遜する立場には無いんですよね。何もしらないですからね。

これからは、気をつけて人に贈り物をします。