2012年7月11日水曜日

勘違い税関職員


海外旅行は楽しいものですが、いつも憂鬱になるのが帰国時の税関検査です。関空などではありえない、ヒマな田舎空港の税関職員の対応には思わずキレそうになります。今日も上海からの帰路、高松空港でこんなことを聞かれました。

「荷物はたったこれだけですか?」(「大きなお世話!」と言ってやりたかった。以下同様)

「別送品はないですか?」(申告書に「ない」と記入しているよ!)

「旅行の目的は?」(あんたの知ったことか!)

「上海ではどちらへ?」(どちらへって上海は上海ですが……)

「よくバンコクや上海に出かけられていますね」(それがどうしたというの?)

税官吏は延々とこんなことを聞いてきます。関税定率法の主旨とまったく無関係なバカげた質問であるばかりかあきらかにプライバシーを侵害しています。

以前は免税範囲内なら口頭申告だけでよかったのに平成19年から入国者全員に申告書を書かせるようになりました。申告者は記載内容に間違いがないことを自署しているわけですから、もし不審な点や疑いがあるのなら無意味な質問をするのではなく即刻荷物を開けさせて調べればすむことです。文書で申告済みのことを重複して口頭でも尋ねるのなら申告書を提出する意味がありません。

彼らは勘違いしています。“怪しいヤツは税関職員の何気ない質問に動揺してボロを出す。そのわずかな動揺を見逃さず拳銃など禁制品の密輸を摘発するのがプロ”だと。

しかし密輸犯に固有のプロファイル(特徴あるタイプ)など存在しません。きちんとした身なりのビジネスマンとサンダル履きのタトゥありのニイちゃんのどちらが怪しいかなどは荷物を隅から隅まで調べない限り神様でも分かりません。

何を尋ねてもぱっとした答が返ってこない私に対し税官吏はリュックを開けるよう要求しました(無駄なおしゃべりをせず最初からリュックを見ろよ)。しかし洗濯物しか入ってないことが分かるとヤツは信じがたいことを言い放ちました。

「お腹が出ていますが、腹巻きをしているのですか?」

何という屈辱! 私はシャツをはだけて体重93キロのみごとな太鼓腹を拝ませてやりました。

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