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2008年7月12日土曜日

「ぶって姫」騒動(2007年9.24号)



 岡山市西部の我が町は今「ぶって姫」こと姫井ゆみ子参議院議員のスキャンダルでにぎわっています。というのも彼女と「愛欲の6年」(それにしても下品な表現!)を過ごした元教師が勤めていた中高一貫校があるからです。

 色白で顔面蒼白、しかも分厚い眼鏡をかけ高校生にしてすでにメタボ症候群を発症しているような体型の生徒たち。地元の中学生がたくましく日焼けしているのと対照的に、力無く自転車をこぐスタイルを見ただけでここの生徒だと分かります。

 そんな勉強一筋、受験のことしか頭にないような学校の生徒にとって、硬派で剣道7段の先生がいきなりテレビであることないこと議員との写真を数百枚を提示しつつ赤裸々に語ったのだから、生徒や保護者、学校当局の驚きと狼狽はいかばかりだったか想像にかたくありません。

 でもこういう教師って卒業して何年も何十年も経つと一番記憶に残っているんですよね。人間とは理性ではなくもっとどろどろしたもので生きていることを身をもって示してくれた先生として。

 何だか岩井志麻子の小説に出てくる男女の愛憎破局物語みたいな今回の騒動。当の「ぶって姫」はスキャンダルをものともせず、「姫は姫でもやんちゃ姫にございます」などと芸者スタイルで即興劇にまで登場していますが、いったい頭の中はどうなっているのか、今はやりの「脳内メーカー」で見てみました。

 脳みその8割は「H」、残り2割は「欲」と「金」で埋め尽くされていました。   

岩井志麻子 (2005年2.1号)


 今、岡山生まれでもっともエネルギッシュな創作活動をしている人と言えば、ホラー作家「ぼっけえ、きょうてえ」を書いた岩井志麻子さんをおいて他にないと思います。

 旺盛な執筆活動に加え、新聞や雑誌社のインタビューに応じ、テレビにも積極的に出演。妖艶な口元から常に過激な発言が飛びだしてきます。

 先日、TBSの人気番組「金スマ波瀾万丈」で彼女の生い立ちから今日までを再現ドラマ仕立てでやっていました。

 まだ本格的にデビューする前、岡山で夜中ひっそりと小説を書いていたら、突然「夜食をもってきたので食べてください」といって風采のあがらない男(再現ドラマですが)がオムライスを置いていく。私はてっきりストーカーにまとわりつかれた話でも展開するのかと思ったら何と彼女はその男と結婚し、二人の子供までもうけるのです。

 番組ではTBSの安住アナウンサーとともにソウル、サイゴンを訪れ、岩井さんの男友達も紹介されていました。その男達というのが地元のセレブというわけではなく、ホテルの従業員やレストランのボーイとかなりお手軽。「エロいことを書いていても生きていくことができることが分かりましたわ」と番組を締め括っていました。

 岩井さんの虚栄心など入り込むすきのない、ナチュラルで才能豊かな生き方を見ていると、ふとマラソンの有森裕子のことが頭に浮かびました。

 「マラソン選手の地位を向上させるためには結果を出してみせる以外ない」といって、バルセロナとアトランタでともにメダルを取りその後の女子マラソン黄金時代を切り開いた有森のたくましさ。

 岡山の女性はほんとうにぼっけえ、きょうてえ。金持ちの御曹司と結婚して「勝ち犬」の仲間入りしたなどというレベルの低い話は岡山では通用しません。