2007年11月23日金曜日

困りもの気象庁 (2007年4.2号)

 ひと昔まえの人は古くなった食べ物を食べるとき「測候所、測候所」と呪文を唱えて食べたそうです。そのココロは「当たらない」。

 これは今でも十分通用することだと最近、気象庁が発表する各種予報や予想を見て実感するところです。

 その1は桜の開花予想。暖冬異変で桜が咲くのが例年になく早まりそうなのはシロウトでも想像がつくこと。それを気象庁が3度に渡っておごそかに予想した結果はどうでしょう。3月7日に発表した第1回目の予想では高松で3月17日だったのがその後プログラムミスが発覚して26日と訂正。

 気象庁は記者会見まで開いてお詫びしていましたが、そもそも桜の開花予想など国費を使って気象庁が発表しなければならない種類の仕事でしょうか。

 春の訪れは神のみぞ知る。ボッチチェリの名画”春”にも描かれているプリマヴェーラ(春の女神)の機嫌など分かるはずがありません。

 その2は昨年北海道で起きた竜巻。家や車が吹き飛ばれ死者も出た記憶がありますが、当初マスコミは”竜巻”とカッコ付きで報道。翌日気象庁が「昨日の突風は竜巻であった」と認定してやっとカッコがとれました。

 おかしなことです。気象庁の権威主義とそれに盲従するマスコミ。記者の常識と感性で最初から竜巻と報道して何が悪いのかと思います。

 その3は津波警報。これは実態とかけ離れた大げさな警報に沿岸住民も慣れっこになって避難する人は2割にも満たないとか。気象庁もさすがにこれはまずいと気が付いたらしく改良するようです。

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